セルフカラーの限界と、バレやすさの理由
慣れない人がセルフカラーをすると、よく友達にもバレてしまったりしますよね。また、自分ではうまくやったつもりでもお店の美容師さんにもバレてしまうことも多いです。どんなところから、美容師さんに『自分で染めましたね』と見分けられてしまうのでしょうか?
どんなところから「セルフカラーですね」とばれてしまうのか?
慣れていない方の場合、目に見えて一番、見分けられてしまうのはカラーのムラです。均等ではなく濃い、薄いの違いが不自然に出てしまいやすくなります。
これはどうしても手の届きやすいところ、届きにくいところ、目の届くところ、鏡を使わないと見えないところ…とあるので、自分では均等にカラーリングしたつもりでも抜けや、薄くなってしまっているところができるわけです。
美容師さんの場合は髪を見えない死角から見てきますので、当然すぐわかってしまうのです。これをクリアするにはよほど時間をかけるか、ちゃんと他の人にチェックしてもらうことを繰り返し、意識して見えづらい部分に意図的に手をまわしていくしかありません。結果的にセルフカラーの場合はかなりの時間的なコストを取ってしまうことになります。
セルフだと思い通りの色にならないケースが多い?
よく自分で染めた方の場合は、慣れないうちは思ったより染まり過ぎた、染まらなかったという話を聞きます。これはカラー剤を使う量の多い、少ないもあるのですが、自分の髪の染まりやすさを客観的にとらえることができていない場合も多いのです。もともとの色や髪の毛の太さを踏まえて、染まりやすいカラー剤選びや量を決定していく必要があります。
さらに思い違いで多いのは、『染めた後の変化』です。染めるときは自分で量を調整してなんとか思い通りになるのですが、その後の色の抜け方でびっくりしてしまうということがよくあるはずです。
『染まりやすさ』だけでなく『抜けやすさ』も意識してカラー剤の量を決めたり、毛先と根元ではつける量やカラー剤を使い分けたりするのが、美容院では常識です。セルフカラーで一番差が出てくるのは染めた時ではなく数日後から…と思っていた方がよさそうです。
他にもあるセルフカラーの限界と、落とし穴
セルフカラー剤の場合、一般に普通の方にも染めやすいことを意識して、強いカラー剤が使われています。でも『思い通りの色にすぐに染まりやすい=その分薬剤成分が強い』ということです。体質や使い方にもよるのですが、直接頭皮についたままだと かゆくなったり、傷んだり、ひどい方の場合は腫れたり膿んだりすることもあるので特にアフターケアは注意が必要です!
またそこまではいかなくてもセルフカラー後に抜け毛や枝毛が増えた、というケースはすごく見かけます。こういった落とし穴に注意しながら一つ一つ、負担のかからないカラー剤ややり方を発見していく必要がありそうです。
美容師さんの目線だからこそ見えること、できること
一口に『髪を染める』といっても、染まりやすさ、抜けやすさ、肌への影響などいろいろなものを考慮してカラー剤と量を選んだり、髪の毛の箇所でいろいろ使い分けたりして初めて『違和感なく、普通に染められる』ということになります。
美容師さんの場合は
そういったカラーリングのための基礎知識がある
お客様の髪質をすぐ察して使い分ける経験値がある
自分では見えない部分(後頭部や毛根部など)が、もともとよく見えている
などの視点の多さのアドバンテージがあります。
もちろんセルフカラーのすべてがまずいという訳ではなく、コスパなどのメリットもあるのかもしれません。しかしこうした美容師さんと同じ目線や視点を、経験を通じて自分の中で疑似的に作っていく…
そういった心構えで、長い時間をかけて臨んで自分に合った行くカラー剤、量、やり方を発見していく必要があると思います。