カラーしたその日に、どうしてもシャンプーがしたくなったら…?
これからの暑くなる季節、まめにシャンプーをしないと気持ち悪い、我慢できない!と思ってしまうことが多いですよね?カラーリングを利用するお客さまからよく聞かれることについて、今回は取り上げてみました。
カラーした当日に、なんでシャンプーは×なの?
よく『髪を染めたその日のシャンプーはやめた方がいい』といわれますがなぜなのでしょうか?簡単に言うと色素の定着が不安定(完全に髪にくっついてはいない)ので、その日のうちに洗ってしまうと色が落ちてしまいやすい、というのが理由です。
『一晩は髪を洗わずに時間をおいてください』とカラーリングのお店ではアドバイスされることが多いようですが、厳密にいうとカラーリング後48時間ほどはシャンプーしない方がいい…というのが理想のようです。長いですね(笑) さすがにそこまでは置かなくていいと思いますが。
シャワーだけならわりと影響はないかも
どうしても我慢できない!という場合、シャンプーを使わずにシャワーですすぐだけであればそれほど色落ちはしない、といわれています。
色落ちさせるのは高級アルコール系シャンプー、石油石鹸系に入っている一部の成分なので、(よほど定着しないすぐのタイミングで洗わない限りは)シャワーのお湯だけで大きく色落ちしてしまうことはないようです。とはいうものの、一晩置いた方がいいのは間違いありません。
どうしてもその日のうちに我慢ができなくなった…という場合は、まずはお湯だけで軽く洗うことを考えてみましょう。お湯の温度はできるだけぬるめにしたいですね。
それでもどうしてもシャンプーしたい!という場合は?
それでもどうしても気持ち悪い、かゆい、気になるんだ…という人は、カラーリングの前にそれを意識しておくと対策がしやすいかもしれません。
一つ目の方法は単純ですが、カラーリングをする前にシャンプーを済ませてしまうというやり方です。暑い季節ですがこれで少しでも、その日に髪を洗うのを我慢することができるかもしれません。
またもう一つは、カラーリングする際スタッフに『どうしても今夜シャンプーしたい』という旨を伝え、それを織り込んで一段階暗い色にカラーリングしてもらうこともできます。ある程度の色落ちを先に見込んでおけば、シャンプーで色落ちしてちょうどイメージ通りになった…ということになります。ただどの程度の色落ちをするかはタイミングやシャンプー剤で異なるため、必ずイメージ通りの色に落ち着くとは限らないのでご了承ください。
洗い方ひとつでも色の落ち方はかなり違ってくる!
それでもやむを得ず、おそるおそるシャンプーをする場合は、何に気を付けて洗っていけばいいのでしょうか?直接的に色落ちというのはシャンプーに含まれている成分が濃度の高い状態で、またはたくさん髪の毛に接触してきた場合、または髪の毛同士がこすりあって(摩擦で)しまうことで起こります。ですから手に注いだシャンプーをそのまま髪の毛につけたり、髪を強く触ったりしごいたり、もんだりするのは当然よくありません。
一番いいのはシャンプーを一度手のひらに注いだあと十分にそれを手でこすって薄めに泡立て、その泡の状態のシャンプーをやさしく髪につけていくような洗い方です。
これはカラーしたその日の色落ちを最小限にするだけでなく、毎日そのような洗い方をしていくことで、長い目で見て褪色(色が抜けて、あせていくこと)を防ぐことができるので、ぜひこの洗い方を習慣にしていきたいものです!
特にこれからの暑い季節は、カラーリング直後でなくてもシャンプーなど髪のお手入れの頻度は上がりますし、また紫外線などの影響で色落ちもしやすい季節になります。ケア次第ではこの時期どんどん褪色が進んでしまいますので、カラーリング直後だけでなく長い目で見ても髪にやさしい習慣をつけていきましょう!